はじめに

現在、日本で実施されているTOEFLにはTOEFL iBTとTOEFL ITPがあります。TOEFL iBT(Internet-Based Test)は2006年に導入されたインターネット形式のテストで、「読む・聞く・話す・書く」の4技能の英語運用能力を測定します。TOEFL ITP(Institutional Testing Program)は団体受験向けのペーパー形式のテストで、過去に行ったTOEFL PBTの問題を再利用しています。世界中の多くの教育機関において、学内でのクラス分け、交換留学選考、実力診断、TOEFL iBTの準備などの目的で実施されています。テスト形式に違いはありますが、TOEFL ITPのスコアはTOEFL iBTと高い相関関係があると言われています。

本書はTOEFL ITP TEST、TOEFL iBT TESTでのスコアアップを目指した語彙力対策教材です。TOEFLでよいスコアを取るためには、語彙に強くなることが欠かせません。リーディング・セクション、リスニング・セクションでは重要なキーワードの意味を知らなければ、正解にたどり着くのは困難です。TOEFL iBTではさらにスピーキング・セクションとライティング・セクションが加わります。自分の言葉で意見や論旨を適切に表現し高得点を獲得するには、やはり語彙力が大きな支えとなります。

本書は5000を超える語彙を収録しています。それに関連語彙、派生語を加えると合計で7000を超える語彙を学習することができます。たくさんの語彙を効率的に学習できるように、「一般語彙」、「学術語彙」、「イディオ厶・決まり文句」に分け、さらに「一般語彙」は難易度順に提示しています。これらの語彙は、短期的にTOEFLの高得点を得るものだけではなく、長期的に見て海外の大学での勉強、また日本でのハイレベルな英語学習を成功させるためのキーでもあります。

みなさんのTOEFLでの幸運と将来海外で学び、さらに英語のより深い知識があなたの生活を豊かにすることをお祈りします。

2011年9月
著者
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