はじめに(머리말)

韓国語は,日本語母語話者にとって,比較的勉強しやすい言語と言われています。日本語との共通点も多く,身についていく喜びを実感しやすい言語なのではないでしょうか。しかし,いくら似ているとはいえ,やはり外国語です。色々なつまずきがあるのはやむを得ません。特に,最近の教材はコミュニケーション重視で会話体で構成されているものが多く,途中から口語と文語の違いに戸惑ったり,検定試験の作文で壁にぶち当たるという経験をしている学習者も多いのではないでしょうか。

本書では,メールや手紙で使える表現をビジネスシーンを前提にしたものやパーソナルなものに分けて色々な設定で紹介しています。全く同じ内容のメールや手紙は書かないにしても,文体や表現を参考にしていただくことで文章の書き方に慣れていったり,単語を色々入れ替えて活用していただくこともできるかと思います。また,年賀状や結婚式やお葬式のお知らせなど,頻繁に触れはしないものの,いざというときに意味がわからず戸惑ったり書けなかったりするのではないかという部分も紹介しています。メールや手紙が壁になっている方にとって,本書が書き言葉によるコミュニケーションの一助になればと思います。

貝森時子
洪淳珠
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