目からウロコの英文読解
小手先のテクニックではなく「英文を構造からしっかり読み解く」のがスゴイ!
林功先生の『全問正解するTOEFL ITP® TEST文法問題対策』は、 「英語はなんで例外ばかりなんだろう」「覚えることが多すぎて大変だ」と思っている学生や社会人なら、きっと「そうだったのか!」と、目からウロコが何枚も落ちること間違いなし。なんとなく単語をつないで読めた気になっている状態を自分でよくわかっているなら、まさにこの本を読むべきタイミングです。
『「正解にたどり着ける楽しさ」と「わかる喜び」を同時に体感させてくれるのが本書の最大の特長』と言い切っているこの本で紹介される27のパワフル・コードを使えば、英文の構造を即座につかみ、かつ、今まで気がつかなかった英文の誤りに気がつくことが可能になります(もちろん、TOEFLの読解問題の対策も、です)。
パワフル・コードは英語を読み解く際に注目すべき「着眼力」を読者に提示しています。ですから、この本を読んで「なるほど!」と思った日から、あなたの英語力は確実に向上を始めます。なぜなら「どこに注目したら良いのか」がわかるようになったからです。この本はそれぐらい効きます。
そろそろ気になっているはずのパワフル・コードは、以下の27です。どうですか、この本が決してTOEFL対策だけではないことが、雰囲気だけでも伝わるでしょうか。
- 動詞のない英文はない
- 英文はカンマだけではつなげない
- 前置詞で始まる主語はない
- 名詞 2 個,接続詞なしなら同格 !?
- 主語の一致は英文の大原則
- 出る相関句は決まっている
- 受身の感覚を大切に
- 倒置の語順は疑問文とほぼ同じ
- 語順のチェックは軸が大切
- 並列構造を常に意識せよ
- 前置詞は意味よりも前後の形に注目
- イディオムも出たら確実に取る
- まず動詞に注目せよ
- SV の一致にこだわれ
- since を見たらまず現在完了
- 相関句は手袋みたいなもの
- 品詞の適正に注目
- A, B, and C は形を揃えよ
- to do か doing か to doing か?
- この名詞は「物」か「人」か?
- 下線部の代名詞はかなり怪しい
- 語順には基準がある
- 「美しい美人」はしつこい
- 名詞の単複はヒネリに注意
- 前置詞なら前の動詞か形容詞,後の名詞に注目
- 冠詞は素直でヒネリなし
- イディオムは忘れた頃にやってくる
パワフル・コードを知り練習問題を解いたあとは、パワフル・コードを知識面からサポートする隠し味であるCruxを学んで、英語が読める喜びをさらに高めていきましょう。
本書はTOEFL対策が主眼ですが、「単語をつなげるだけで読んだ気になっている」状態から脱出するためには非常に役に立つ本です。ですので、学生だけでなく、より多くの、読解で苦労している学習者の皆様に、心の底からオススメいたします。

林 功:著
ISBN:978-4-87615-253-7
定価:本体価格2000円+税