音読でマスターする英文法
音読でマスターする英文法ISBN9784876150717
定価:本体 1,800円+税
(税込定価: 1,980円)
ISBN978-4-87615-071-7
判型:A5判
232ページ
CDブック(CD1枚)
2002年9月5日:発売
2006年3月20日:第2刷
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例文は繰り返し声に出しましょう
「話すための英文法は声に出して覚える」をコンセプトに、中学・高校レベルの基本英文法89項目を、音読用例文と簡潔な解説でまとめた。例文は日常やビジネスで役立つ実用的なものばかり。繰り返し何度も聴き、復唱することで、話す英語の基礎力がつく。

はじめに

 なぜ、いま「英文法」なのでしょうか。それは「英文法」が、使える技能(スキル)として英語を身につけるうえでこのうえなく便利な道具だからです。英語で自分の考えや気持ちを伝えようとするとき、私たちはまず、自分の言いたいことを表す単語や熟語、表現を頭の中に思い浮かべます。しかし、それを思いつくままに表現しても、自分の伝えたいことは正しく伝わりません。「英文法」という一定のルールに従って、相手がきちんと理解できるように「文」として組み立ててあげなければならないのです。リスニングとリーディング(音声と文字による受信)、スピーキングとライティング(音声と文字による発信)という4技能のすべてをコントロールしているルールが「英文法」にほかなりません。

 もちろん、コミュニケーションの場面では、必ずしも「文法的に正しい」英語にとらわれる必要はありません。ネイティブ・スピーカーでさえ、話すことばを文字にしてみるとかなりの間違いを含んでいるのですから。しかし、自分の言いたいことを正しく理解してもらうためには、最低限の文法ルールを守る必要があります。本書は、中学校・高等学校でみなさんが学んだ「英文法」のうち、コミュニケーションに不可欠な事項だけをもう一度短期間で学んでいただく目的でまとめた実用文法書です。

 ところで、英語を話す場合、頭で理解しているだけの「英文法」はほとんど役に立ちません。会話に役立つのは、実用的な文の形で、実際に声に出しながら反復練習して体得した「英文法」なのです。英語を技能として使えるようになるには、ことばの発射台である口・声を徹底的に使って英語を体得することが不可欠です。

 中学校、高等学校、大学まで英語を学習しても、なかなか英語を話す力、聴いて理解する力が伸びない原因がここにあります。何よりもまず、中学校、高等学校レベルの英語を用いて日常生活、ビジネスの場面でそのまま使える例文を、口頭で完璧に暗唱できるまで練習しましょう。声に出して練習していない英語が口から出てくるはずはありません。目ではなく、口・声を学習の中心に置くことが何よりも大切です。

 反復練習によって体得する英語に、世界共通という国際保証書を与えてくれるのが「英文法」です。単語、熟語、表現の組み合わせ方や、変化の仕方に関する国際ルールである「英文法」が、誤解のないコミュニケーションを保証してくれます。筆者が「音読でマスターする英文法」を提唱する根拠もそこにあります。それでは、ネイティブの音声をお手本に、声に出してスタートしましょう。

 2002年8月
馬込一敏
はじめに
3
本書の構成と使い方
8
1英語の文の作り方
1.1平叙文
12
1.2疑問文
14
1.3命令文
16
2英語の文は動詞が中心
2.1be動詞の文
20
2.2一般動詞の文
22
2.3助動詞がある文
24
3動詞の使い方
3.1動詞の種類
28
3.2第1文型:《主語+動詞》
30
3.3第2文型:《主語+動詞+補語》
32
3.4第3文型:《主語+動詞+目的語》
34
3.5第4文型:《主語+動詞+関節目的語+直接目的語》
36
3.4第5文型:《主語+動詞+目的語+補語》
38
4名詞の使い方
4.1名詞の格
42
4.2可算名詞と不可算名詞
44
4.3単数と複数の区別
46
4.4主語の数と動詞の一致
48
5冠詞の使い方
5.1不定冠詞
52
5.2定冠詞
54
6代名詞の使い方
6.1人称代名詞
58
6.2指示代名詞
60
6.3不定代名詞
62
7形容詞・副詞の使い方
7.1名詞を修飾する形容詞
66
7.2補語として用いる形容詞
68
7.3不定数量形容詞
70
7.4副詞
72
8比較表現の使い方
8.1原級
76
8.2比較級
78
8.3最上級
80
9疑問詞の使い方
9.1what
84
9.2who/whose
86
9.3which
88
9.4when
90
9.5where
92
9.6why
94
9.7how
96
10助動詞の使い方
10.1can/could
100
10.2will/would
102
10.3shall/should
104
10.4may/might
106
10.5must/have to ...
108
11基本時制の使い方
11.1現在時制
112
11.2過去時制
114
11.3未来時制
116
12進行時制の使い方
12.1現在進行時制
120
12.2現在進行時制で未来を表す
122
12.3過去進行時制
124
12.4未来進行時制
126
13完了時制の使い方
13.1現在完了時制:完了・結果を表す
130
13.2現在完了時制:継続を表す
132
13.3現在完了時制:経験を表す
134
13.4過去完了時制
136
13.5未来完了時制
138
13.6現在完了進行時制・過去完了進行時制・未来完了進行時制
140
13.7時制の一致
142
14仮定法の使い方
14.1仮定法現在
146
14.2仮定法過去
148
14.3仮定法過去完了
150
15現在分詞・過去分詞の使い方
15.1現在分詞
154
15.2過去分詞
156
15.3分詞構文
158
16動名詞の使い方
16.1動名詞:主語・補語として
162
16.2動名詞:動詞の目的語として
164
16.3動名詞:前置詞の目的語として
166
17不定詞の使い方
17.1不定詞:主語・補語として
170
17.2不定詞:動詞の目的語として
172
17.3不定詞:名詞を修飾する
174
17.4不定詞:目的・理由を表す
176
17.5不定詞構文:( It ... for ... to do )
178
17.6不定詞構文:《 tell +(代)名詞 +(not)to do 》
180
17.7不定詞構文:《 ask +(代)名詞 +(not)to do 》
182
17.8不定詞構文:《 want/would like +(代)名詞 + to do 》
184
17.9不定詞構文:《 疑問詞 + to do 》
186
17.10不定詞構文:《 too ... to do 》
188
17.11不定詞構文:《 ... enough to do 》
190
18能動態・受動態の使い方
18.1能動態
194
18.2受動態
196
19接続詞の使い方
19.1接続詞
200
19.2名詞節を作る接続詞・疑問詞
202
19.3副詞節を作る接続詞
204
19.4相関接続詞
206
20関係詞の使い方
20.1先行詞→人/格→主格=who
210
20.2先行詞→人/格→所有格=whose
212
20.3先行詞→人/格→目的格=who(m)
214
20.4先行詞→もの/格→主格=which/that
216
20.5先行詞→もの/格→目的格=which/that
218
20.6関係副詞
220
21前置詞の使い方
21.1時を表す前置詞
224
21.2場所を表す前置詞
226
21.3その他の前置詞
228
馬込一敏

 上智大学外国語学部英語学科卒業。ソフィア英語学院院長。
 ミリオンセラー『基本英文法演習2000』をはじめ、『大学入試英語力完成シリーズ』『Universal English Handbook』『Sophia English Passport』など、著書多数。

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