はじめに
本書はTOEICのリスニング・セクションでのスコアアップを目指した学習書です。TOEICでスコアを伸ばすためには、問題に慣れることが近道です。リスニング・セクションでは、Part 1が写真描写問題、Part 2が応答問題、Part 3が会話問題、Part 4が説明文問題というように問題形式が決まっているので、まずはそれぞれのパートでどのようなタスクが求められているかを確認してください。また、TOEICの問題はパートごとに一定のパターンがあります。例えばPart 1の写真と文章やPart 2の質問と応答はいつも同じようなものが使われる、Part 3の会話やPart 4のトークはいつも似たようなテーマで同じような展開をする、Part 3とPart 4の質問や選択肢には決まったパターンがあるといった具合です。毎回、同じような問題が出るので、そのパターンに慣れておくと、TOEICを受けるときに非常に有利です。本書では各パートの頻出パターンに着目して、TOEICで問われるポイントを解説しました。それをマスターすれば、解答のコツがつかめるはずです。さらに、実際のTOEICに即した練習問題を200問収録してあります。学んだ知識を練習問題で使うことで、実践力を養ってください。本書を使って問題形式を把握し、頻出パターンと解き方のコツを学び、練習問題200問分の実践練習を積めば、TOEICの問題に十分慣れることができます。本書のトレーニングは、現在のスコアが400~660点の人がリスニング・セクションで100点アップを狙えるはずです。姉妹書の『新TOEIC TEST神崎式200点アップ術(下)リーディングで100点アップ』とセットで使って、200点アップを目標にがんばってください。
本書を出版することができるのは、制作にご尽力いただいた(株)語研の奥村民夫編集長と編集部の田尻まど香氏、そして私にTOEICを研究する機会を与えてくださったエッセンスイングリッシュスクールの中村紳一郎学校長、Susan Anderton副学校長、スタッフおよび受講生の皆さんのおかげです。ここに深く感謝の意を表します。
エッセンス イングリッシュ スクール講師。東京水産大学(現東京海洋大学)海洋環境工学科卒。テンプル大学大学院修士課程修了(英語教授法)。TOEIC990点,英検1級,国連英検特A級など英語の資格多数。著書に『新TOEIC® TEST神崎式200点アップ術㊦リーディングで100点アップ』(語研),『新TOEIC® TEST 出る順で学ぶボキャブラリー990』(講談社),『新TOEIC® TEST「正解」一直線』(IBCパブリッシング)などがある。
TOEIC Blitz Blog運営。
(http://toeicblog.blog22.fc2.com/)
ブロック大学英文学科卒。1998年来日。北海道大学,都内の英語学校でTOEIC®テスト対策,英会話を教える傍ら,講師トレーニングおよび教材開発に携わる。現在,英文校正者として翻訳会社に勤務。著書に『新TOEIC® TEST 神崎式200点アップ術㊦リーディングで100点アップ』(語研),『新TOEIC® TEST「正解」一直線』(IBCパブリッシング),『新TOEIC®テスト速読速解7つのルール』(朝日出版社),『スティーブ,今夜スシバーにご案内しましょう』(実務教育出版)などがある。
【英文校正】Bradley Towle(エッセンス イングリッシュ スクール)
【編集協力】永田雅子