音声ダウンロード・すぐ聴く音声 FAQ
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
本書を手に取られた方はすでにフランス語を学んでいて、会話での表現力を豊かにしたい、と考えている方だと思います。これからフランスで生活しようとしている方、また、すでに生活されている方、あるいは単純に生きたフランス語の表現を学びたいという方かもしれません。
さまざまな要望を鑑み、いずれのレベルの学習者にも有益な語学書として本書を執筆しました。類書が多いなかで敢えて本書の利点を述べるならば、日常会話に頻出する基本フレーズを押さえつつ、知っていれば便利な応用表現を取り入れているところです。
まず、初等文法を終えている必要はあります。しかし、解説を詳しくまとめているので、初級者には中級へのステップとなるでしょう。中級者にとっても有用な表現が多く含まれています。初級者は項目になっている基本表現をまず覚え、その後にダイアローグの細かい表現を学んで欲しいと思います。中級者以上の方は、自分の知らない表現だけを覚えることもできるでしょう。
ひとつの言葉を学ぶということは、自分のなかに新たな世界を構築することだと思います。それは容易ではありませんが、自分の成長を感じ、また新たな自分を知る喜びを与えてくれることでしょう。本書が豊かなフランス語の世界へのガイドブックとなることを願っております。
最後に、(株)語研編集部の島袋一郎氏、そして本書を手に取ってくださった読者の皆様に感謝の意を捧げたいと思います。
早稲田大学英文学専修卒業後,早稲田大学文学研究科仏文専修で修士課程修了。現在,上智大学外国語学部大学院にてロマンス語学と第二言語習得を研究中。
主な著書に『日常スペイン語会話ネイティブ表現』(共著,語研刊),『フランス語会話フレーズブック』(共著,明日香出版社刊),『捨てる英語、拾う英語』(クロスメディア・パブリッシング刊)などがある。
【ブログ】 ポッドキャストでフランス語
http://frenchpodcast.cocolog-nifty.com/blog/
【原稿作成協力】
井上真理子
1977年生まれ。東京大学大学院博士課程在籍,日本学術振興会特別研究員。専門はフランス詩を対象とした韻律論(および詩法),とりわけ19世紀の詩人トリスタン・コルビエール(Tristan Corbière)を扱う。主な論文は,
«L’analyse de la rime de Tristan Corbière — «Rondels pour après» et la rime à la fin du 19e siècle» (『日本フランス語フランス文学会関東支部論集』:東京,日本フランス語フランス文学会関東支部,2007年,p. 91-100)など。
ロワール地方トゥールにある外国人のためのフランス語学校トゥールラングで教師および教育担当責任者を務める。