はじめに
いろいろな状況で、フランス語を使って行動し、自分を表現してみたい、という方々に向けてこの本は編まれました。
パリ街角で道を尋ねたり、買い物をしたり、親しくなった相手に自分の趣味、家族・友人のことを話すときなどに、この本をおおいにお役立て下さい。
この本は2部構成です。第1章では、フランス語の基礎的な文法事項を簡潔にまとめてあります。
第2章では、日常のあいさつからコンピューターに至るまで、さまざまな領域をカバーして、それぞれの状況で必要となる単語と表現を充実させました。フランスでの旅行、生活に役立つ情報も各項目のコラムにあります。
小さなテキストながら、収録した語彙と例文はかなりの数に達します。巻末に索引がありますから、コンパクトな和仏辞典として使うことも可能でしょう。
フランス語を学ぶ過程で、アルファベット順ではなく、分野別の単語・表現集として、これまでの知識を整理したり補強するために活用していただければと思います。
なおこの本に収録された例文が、正確なフランス語であるために、また実際に使える例文となるように、現地に暮らす次の方々の貴重なご協力を得ました。ここに厚くお礼を申し上げます。
澤田 順, Germaine CABRE, James BEUCHER, LEMAIRE夫妻(順不同、敬称略)
田口 宏明
本書の構成と使い方
本書は以下の2部構成になっています。
【第1章 フランス語の基本】
この章では,フランス語の発音と基本的な文字の仕組みについて解説してあります。第2章で紹介されている例文をより理解するためにも,さっと目を通しておくとよいでしょう。
【第2章 日本語から引くフランス語】
この章では,日本語を手がかりにフランス語を覚えていきます。左ページではフランス語,右ページではそのフランス語を使った例文が紹介されています。例文は日常会話でよく使われる表現,作文に応用できる表現を中心に紹介しました。
左ページで紹介されている単語のうち,名詞には男女で性別を表示してあります。フランス語の名詞は性別とともに覚えるのが基本です。
明治学院大学,文化学院,NHK文化センター(青山教室)各講師。元NHK国際局フランス語放送統轄チーフ・ディレクター。
明治学院大学講師。