社会人の常識漢字ドリル2
語研編集部:編
定価:本体 1,000円+税
(税込定価: 1,100円)
ISBN978-4-87615-281-0
判型:B5判
96ページ
テキスト
2014年4月21日:発売
2019年5月15日:第2刷
ためし読み(PDF)
読者カード
ニュースやビジネスで使われる必須漢字
書き込みドリル形式でしっかり学ぶ社会人の常識。ニュースで目にする政治・経済用語や人名地名から、職場で使う経営・売上・対人関係・社内文書の用語、類義語や対義語まで。『社会人の常識 漢字ドリル』に掲載しきれなかった、社会人なら「もっと」知っておきたい漢字を厳選。新社会人・就職活動中の方だけでなく、脳のリフレッシュをめざす高齢者の方にもオススメです。
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
●社会人にとっての漢字の重要性
パソコンや携帯電話、スマートフォンなどの普及率は年々増加し、
いつの間にか文字は「書く」ものであるよりも、「打つ」ものである
という認識が生まれつつあります。インターネットなどのほか、社会
に出て就職すると、取引先へのメール、社内会議での資料作りなど、
さまざまな場面で文字を「打つ」ことになるでしょう。
しかし、パソコンで文字を「打つ」ことの利便性を感じている反面、
自身の漢字力の低下を痛感している人は少なくないはずです。
たとえば、
「背中のあいたドレス」
と文章を書く場合、パソコンに入力すると、「あいた」には、「空い
た」「開いた」「明いた」などが候補としてあがりますね。どれを使え
ばいいのか、パソコンはこれ以上候補を絞り込んではくれません。こ
こからは自分自身の漢字力で解決しなくてはなりません。
さらに、
「暫時休憩を設ける」
「人口が漸次減少する」
と報告書に書かれていた場合、それぞれの読み方と意味が区別でき
ますか。社会人生活の中で、このような難しい言葉を目にするのも決
して珍しくはないはずです。
このように、漢字力とは、「書き」や「読み」だけではなく、意味
や使い方を含む、総合的な漢字知識全体を指しているのです。
●漢字習得のポイント
漢字に限ったことではありませんが、知識の習得には二つの重要な
ポイントがあります。一つは、「書いて覚える」こと、そしてもう一
つが「系統立てて覚える」ことです。
「書いて覚える」ことは、単に反復練習をすればよい、ということ
ではありません(「薔薇」と50回書いてもダメですよ!)。重要なのは、
「漢字のつくりを思い出しながら、書いて覚える」ということ。「思い
出す」ということが、重要なファクターになるのです。
もう一つの「系統立てて覚える」は、つまり、別の言葉とリンクさ
せて覚えるという手段です。よく見るものの、日常生活ではあまり見
かけない漢字というものがあります。よく使われている状況や分野を
体系立てて覚えておくことも重要なのです。
●本書のねらい
本書は、これまで述べてきたような内容を踏まえ、社会で必要にな
るであろう基礎的な「漢字力」を確実にアップできるような構成になっ
ています。出題している漢字は、学習したその日から実生活で使える
ように、使用頻度の高いものを厳選しています。また、シーン別にま
とめて学習することで知識の体系化を助け、自分の得意分野、苦手分
野をそれぞれ効果的に学習できます。既刊の「社会人の常識漢字ドリ
ル」とあわせて学習することで、さらに学習が深まるでしょう。
本書で得た知識で、あなたの社会人としての品格がアップするよう、
切に願っております。