1ヶ月1冊でやりきれる!自信がつく!
経験がない、時間がない、
1000語も2000語も覚えられない……
そんなあなたに
最頻出&最重要の500語を最短距離で!
英語がニガテな方に特にオススメいたします
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※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
突然ですが,私には現在小学6年生の息子がいます。小学生が苦戦する学習のひとつに漢字学習がありますが,息子は「漢字を読むこと」はそこそこ出来ているようです。理由を尋ねると,「漫画を読んでいるから」とのこと(小説や伝記,ではなく漫画……トホホ)。日常的に使われる漢字は漫画の中で繰り返し登場し,目にする回数も増えるので「当たり前に使う漢字」として脳が「感じのカタチと意味」を自然とインプットしたのだと考えられます。
このように,覚えるためには「頻繁に目にすること」が効果的です。これは英語の単語学習にも役立てられる方法ですよね。さらに「異なる場所・異なる文脈で出会う」という最高の条件が揃えば,より記憶が定着しやすくなります。一度しか会ったことのない人の名前は覚えられなくても,さまざまな状況で頻繁に顔を合わせる機会があれば,確実に名前を覚えられるのと同じ理屈です。
今回,この「最高の条件」を意識し,本書を作成しました。ページを読み進めるにつれて,過去に学んだ単語が度々登場し,別の例文で使われていることに気づくでしょう。見出し語にはTOEIC学習の土台となり,試験で頻出する単語を厳選しています。学習を進めるうち,「この単語,見たことある!」「この単語なら分かる!」という楽しい発見の瞬間が訪れるはずです。単語知識の蓄積は,間違いなくみなさんの英文理解を手助けしてくれることと思います。
「記憶力が悪くて単語が覚えられない!」と嘆いている方も多いと思いますが,脳科学者の池谷裕二氏はこのように言っています。「脳の構造は基本的には人によって変わらないのですが,頭を多く使って鍛えれば,神経細胞はこれに応えるように増殖し,記憶力は自然に増大するのです。これは選ばれた人にのみできるのではなくて,誰でも努力すれば可能なことなのです(『記憶力を強くする』より引用)」
筋肉と同じように,脳を鍛えれば記憶力を強化できるというのは,希望が持てる話ですよね。「70歳を超えた人でも脳をきちんと使えばまだまだ記憶力を向上させることができる」とも書かれており,「記憶力の向上」を諦める必要はなさそうです。
まずは基本の500単語! 本書を手に取ってくださった皆様が,楽しく,効果的に学習を進められるよう,心より願っております。