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付録CDに関するFAQ
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
本書はTOEFL®TEST のスコアアップに必須のアカデミック語彙3,200 語(+キャンパス語彙350 語)をまとめたTOEFL®語彙学習書です。本書を編むに際しては,次の目標を定めました。
- TOEFL ITP®TEST,あるいはTOEFL iBT®TEST で高スコアを取るために必要なアカデミック語彙力を身につける。
- TOEFL®受験後,実際に北米,英国,オーストラリアの大学に留学してから授業で必要とされる教科別基礎語彙を身につける。
- 日本国内の大学(ICU,上智大学,東京大学,国際教養大学,早稲田大学,慶応大学,立命館大学など)でも急速に増えている,英語による基礎教育カリキュラムの授業に必須の教科別基礎語彙を身につける。
わたしはすでに,本書の姉妹編『TOEFL®TEST 究極単語5000』(語研刊)で大学教養レベルの一般語彙をまとめて,TOEFL®受験に広く役立てていただいています。しかし,TOEFL iBT®TEST へと受験の流れが加速し,国内大学では英語授業によるカリキュラム編成が増える中で,「大学教養レベルの一般語彙」だけでは十分とはいえなくなりました。英語で行われる授業のために教科書,文献を読み,教官のレクチャーを理解するには,教科ごとに高頻度で登場するキーワード,あるいは基本概念を表す英語語彙を前もって身につけておくことが重要です。
TOEFL®TEST を開発運営するEducational Testing Service(ETS)では,同テストの出題範囲として42 教科を挙げています。リーディング,リスニング,スピーキング,ライティングの4 セクションのタスクは基本的にこれらの教科に関係しています。米国と日本の大学で30 年にわたってリベラルアーツを教えてきた経験を生かして,わたしはこの42 教科についてほんとうに必要な語彙だけを選んで本書をまとめました。専門的すぎる語彙はあえて除きました。
繰り返しになりますが,本書はまずTOEFL®TEST のスコアアップに役立ちます。次に,国内の大学で基礎教育カリキュラムを英語で学ぶうえでもきわめて有効です。本書で学ぶ語彙,表現はTOEFL®TEST 対策にとどまらず,学問研究全般へとみなさんの視野を広げ,さらには無限の知識空間へと案内してくれるでしょう。幸運を祈ります。
国際基督教大学英語教育課程上級准教授。ヴァーモント大学大学院修了(修辞学)。イリノイ州立大学大学院修了(英米文学博士)。
著述家・学者。ニューヨーク・タイムズ,ウォールストリート・ジャーナル,ワシントン・ポストなど,多数の新聞および雑誌に執筆。著作にA Handbook for Teaching English at Japanese Colleges and Universities(Oxford University Press),TESOL Quarterly,College Composition,College Literatureに掲載の言語教育に関する論文,50冊を超えるTOEIC,TOEFL対策教材など多数
