2023年からの新形式に対応(Readingは2パッセージに)
やみくもな多読や精読ではない,効率的かつ確実に正答に近づくトレーニング
・設問タイプを徹底解説!高得点につながる実力を錬成
・パッセージ全文を読み上げた音声が付属。リーディング対策にも
・パッセージ内で扱った重要単語・フレーズのリスト+音声つき
本書は,2019 年に株式会社 DHC から刊行された『TOEFL iBT® テスト リーディング頻出問題対策ゼミ』を加筆・修正し再刊行したものです。
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※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
かなり前の話ですが,本書の企画を頂いた当初は単語集を念頭にしており,TOEFLiBT® Readingに特化するつもりはありませんでした。しかし教室でTOEFL対策講座を教えるたびに,iBT Readingの設問タイプに対する誤解や軽視があまりにも多いことに驚きました。インターネットで情報を得るだけで実際の設問をしっかり読んだことがない方が多く,出題者の意図を正しく理解できず伸び悩む姿を目の当たりにして,私の中で次第に本書のフォーカスが定まっていきました。
本書は,読者の設問タイプ把握,英語長文読解力錬成,英単語力養成の3つを軸に,具体的なTOEFL iBT Reading対策を展開します。そして最終的には海外大学・大学院のリーディング・アサインメントにしっかり対応できるレベルまで読者の長文読解力全般を引き上げる道具となることを意図しています。作題段階では著作権の関係で良質の英文をふんだんに使えないなどの苦しみもありましたが,以上の意図はかなりの程度まで本書で具体化できたと思います。読者の皆さんが表面上のテクニックに頼ることなく,実力で高得点を記録できるように設問タイプに精通してほしい,もっと言えば,事前に設問タイプを意識しながら本文を読み進む読解力を体得してほしい,これが本書の願いです。いっぽう,まだまだ力不足だからReadingの基礎的な側面を徹底したいという方のために,「大切なことは何度でも言おう」の精神で設問タイプ別の対処法を何度も繰り返し説明しています。
TOEFL iBTは他のテストと比べ,受験者の得点がより正確に本人の英語力を反映する良質な試験だと私は思います。だからこそ是非,本書でみなさんの得点力=実力を高め,その先にあるひとりひとりの夢実現のための道具として駆使してください。
さて本書は,DHC出版事業部廃部により残念ながら販売終了となっていた『TOEFL iBT®テスト リーディング頻出問題対策ゼミ』を語研様のご協力とご尽力により巻末問題を加えて再編集したものです。再び読者と本書との絆をつなぐために,編集に関して細かいところまで配慮しつつ力を貸してくださった島袋様と八木様,本当にありがとうございました。
林 功
早大一文中退。サザン・イリノイ大英文科卒。ワシントン大学院比較文学科修士課程修了(MA)。現在、留学試験専門学校 LINGO L.L.C. 代表。元筑波大学大学院共通講座客員講師。長年にわたって、高校生からビジネスマンまで、TOEFLテスト対策を中心に英語を教え続け、「ヒゲの林」の愛称で親しまれている。今では、10,000人以上の教え子が国内外で活躍中。
主な著書に、『CD BOOK TOEFL® TEST 必須英単語5600』『CD BOOK TOEFL® iBT 頻出英単語』『CD BOOK アメリカの中学教科書で英語を学ぶ(正・続篇)』『CD BOOK 英語の出し入れ実践トレーニング』『IELTS 必須英単語4400』(以上、ベレ出版)、『ETS 公認ガイド TOEFL® iBT CD-ROM 版(監訳)』(ETS/McGraw-Hill)などがある。