
本書は大学の教養課程における 90 分授業・15 回に対応できる分量です。第 I 部「韓国語とハングル」は初回のガイダンスでの使用を想定し、第 II 部は 6 〜 7 回、第 III 部は7 〜 8 回で学習できるよう構成されています。大学での授業用としてだけでなく、独学や生涯学習での利用も可能です。各課には目標と練習問題を設け、学習者が自分の進度を確認しながら取り組めるようになっています。
音声ダウンロード・すぐ聴く音声 FAQ
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
近年、YouTube や Netflix といったデジタルツールの普及により、K-POP や韓国ドラマを中心とする K カルチャーブームが全世界的に広がり、韓国語に触れる機会はかつてに比べて格段に増えました。そのため、学習を始める段階ですでに入門レベル以上の表現を知っている学習者も少なくありません。こうした現状を踏まえ、本書では韓国語会話の「ミニ体験」ができるよう、口語体中心の表現や文法を取り入れています。
本格的な学習に進む前に、韓国語を少し味わってみる、ちょっとした体験の段階を重視した入門書です。本書では、文字の仕組みや発音の特徴を学びながら、すぐに使える簡単な会話や文型に触れることができます。これにより、学習者は “ できた ” という実感を持ちつつ、次のステップである本格的な文法や会話の習得へと自然に進むことができるように誘導します。本書は三部構成です。I部「韓国語とハングル」では、韓国語の言語的背景とハングルの成り立ちを紹介します。II部「ハングルをマスターしよう」では、母音字・子音字を体系的に学び、発音と文字を段階的に習得します。III部「簡単な表現から会話を始めよう」では、習得した文字を土台に、日常会話につながる基本文型や文法を扱います。
特にIII部では、友達を作っていく過程を想定し、順を追って中心内容を配置しました。日本からの留学生と韓国人学生が出会い、自己紹介、趣味の共有、家族の紹介、誕生日のお誘い、夏休みの計画へと話題が展開していきます。学習が進むにつれて、登場人物同士の関係が深まり、より身近な情報を自然にやり取りできるように構成されています。いずれの課も実用性を重視し、学んだ表現をそのまま会話で試せるよう工夫しました。
なお、本書は大学の教養課程における 90 分授業・15 回に対応できる分量です。第I部「韓国語とハングル」は初回のガイダンスでの使用を想定し、第II部は 6 〜 7 回、第III部は7 〜 8 回で学習できるよう構成しました。授業用としてはもちろん、独学や生涯学習にも利用できます。各課には目標と練習問題を設け、学習者が自分の進度を確認しながら取り組めるようにしています。
この「ミニ体験」を通して、学習者が韓国語の世界に親しみを持ち、次の段階へと進むための確かな一歩となることを願っています。
























