◆新しく扱われる語彙を意味的な関連で分類。
◆使用例がわかる例文を満載。
◆覚えておきたい文法事項を簡単に説明したうえでできる限り例文でも使用
◆イラストを用いた練習問題も収録
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※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
本書は,実用フランス語技能検定試験 4 級(以下,仏検 4 級)に合格するために必要な語彙を身につけることを目的にしています。『仏検 5 級レベル重要単語』と同様に,4 級で新しく扱われる収録語は,意味的な関連性を基に分類されているため,これまで覚えてきた語彙を整理しながら勉強することができるでしょう。仏検 4 級では,出題される語彙が増えるだけでなく,扱われる文法の範囲がかなり広がります。そのため,本書では「おさえておきたい文法事項」で仏検 4 級で新たに取り上げられる文法事項を簡単に説明し,見出し語の例文には,できる限りそれらの文法事項を取り入れています。
『仏検 5 級レベル重要単語』では,外国語学習で大切なこととして使用頻度の高い語彙を覚えることを挙げました。では,具体的にどのくらいの単語を覚えればよいのでしょうか。
英語の分野では,この質問に関連した研究が多くあります。データによって多少の違いはありますが,世の中で使われている英語のおよそ 80%は最も頻度の高い 1000 語で,さらに 90%近くは最も頻度の高い 2000 語でカバーされているそうです。そして,フランス語にも英語と似たような傾向が見られるそうです。そのため,この 2000 語レベルに達することが,フランス語初学者の大きな目標の 1 つであると言えるでしょう。2000 もの単語を覚えることは途方もない作業のように思えますが,仏検 4 級と 5 級で扱われている語彙は,合わせると約 1000 語になり,頻度の高いものばかりです。したがって,これら2 つの級に合格するための学習過程で,着実に 2000 語レベルに近づくことができるのです。本書がこの「2000 語の壁」を乗り越えるための足掛かりとなればうれしく思います。
最後に,今回も本書の見出し語やフランス語の例文を入念にチェックしていただいた Régis OLIVERO 先生,また編集作業において,原稿を慎重かつ丁寧に吟味していただき,そのうえでいつも的確なご指示をいただいた語研の宮崎喜子氏にはこの場を借りて深く御礼申し上げます。