※本書に対応する音声は無料ダウンロードとスマホで便利な「すぐ聴く音声」に対応しております。「すぐ聴く音声」では音声の再生速度を変更できます。
音声ダウンロード・すぐ聴く音声 FAQ
※ためし読みの色は実際の書籍とは異なります。
はじめに
皆さん、いよいよTOPIK Ⅱに挑戦ですね。
現行の試験ではTOPIK I(旧1・2 級)とTOPIK II(旧3・4 級、 5・6 級)に分けられていますが、本書は旧中級に当たる3・4 級レベルとして現行のTOPIK II のパターン構成に従って問題を作成しました。
問題は進むにつれて当然難しくなり、また内容も長くなるため、5・6 級レベルの問題に時間をかけるよりも前半の部分で確実に解ける問題に集中してください。どんな言葉の勉強でも基本的に取り組んでいただきたいことは語彙力の向上です。基礎は語彙力から始まりますが、単語を多く覚えたとしても耳が覚えてくれないと理解が追いつかず苦しいものです。音声の意味を瞬時に理解できるように耳を慣らすことが大事です。少し長い文章を集中力が途切れることなく聞き取るにはふだんの聞取り練習が大変重要になってきます。また、単語がわかっても文章になるとついていけなくなるケースも多いです。本書では本試験よりも早いスピードで音声を収録しています。本書のスピードに慣れておけば、本番でより文章を聞取りやすくなるでしょう。
現行のTOPIK では各科目の合格点がなくなりましたので、得意科目で不得意科目を補うことができます。書き取り問題が苦手な人でも聞取り問題や読解問題で点数が取れさえすれば3 級・4 級に合格できます。だからといって皆さんに書き取り問題を最初から捨ててほしくはありません。書き取り問題で点数が取れたら5・6 級合格にもつながりますのでぜひ頑張ってください。語学の勉強には「読む・聞く・書く・話す」が均等に取れたらそれに越したことはありませんが、やはり向き不向きがあります。得意分野を見つけ、点数が取れるところでは確実に取っておきましょう。
本書が試験対策のみに使われるのではなく、韓国語の聞取りのレベルアップのために更なる一助になれたらと願っています。和訳は意訳になることを避け、なるべく忠実に訳すよう努めました。そのため不自然な部分もある点ご了承ください。
最後にこの本が出版するまで支援してくださった語研の西山美穂さんをはじめ関係者、日本語の訳をくまなくチェックしてくれた山村聡子さんにこの場を借りて深くお礼申し上げます。