はじめに
最近は自動車産業を筆頭に、多くの日本企業がタイに生産の拠点を移しています。また一方、老後をタイで過ごそうとするシルバー組や日本で働きお金を貯めてタイで長いバケーションをとる若年組も増えています。
本書は、タイに旅行や出張などで短期的に滞在したり、留学や転勤などで現地生活をおくる際に知っておくべき「暮らしのタイ語単語」を、場面別・トピック別にまとめたものです。
収録した単語や表現は、実際にタイで滞在生活をし、“暮らしの現場”の取材をとおして選び出しました。収録数は7,500語強。
さらにそれぞれの場面に必要と思われる会話と基礎知識も取りあげています。自分の興味・関心のある場面・トピックから手始めに、実際に声を出して言いながら、暮らしの単語をチェックしてみましょう。
言うまでもなく、コミュニケーションには会話が一番重要です。間違いを恐れずに、とにかく相手に話しかけることです。その中から言葉の微妙なニュアンスの違いがわかるようになります。
本書を片手にタイの街角を歩いたり、ビジネスや留学などで滞在生活をおくられる方、また人々との会話を楽しみたいという読者の皆さんの一助となれば幸いです。
最後になりましたが、ワニダー・テーチャシリワンさん、メイさん、ジョイスさんほか、タマサート大学の皆さんには、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。また、折に触れて的確なアドバイスをいただきました(株)語研編集部の島袋一郎さんに心から感謝を申し上げます。
滋賀県柏原生まれ。1985年同志社大学文学部卒業。カリフォルニア大学バークレー校,北京首都師範大学留学後,出版社勤務。
現在,語学書のフリーライター。
著書に,『何から何まで言ってみる 暮らしの中国語単語10,000』『暮らしの日本語単語14,000【日中版】』(語研刊)がある。